2024年3月9日土曜日

しげちぁん

慈(しげる)という名前を、女の子がつけてもらった。でもこの名前は男の子の名前の様で好きになれなかった。小学校に入学した日に、男の子の名前の子は、水色の紙に、女の子の名前の子はピンクの紙に名前が書いてあり、そこに座るようになっていた。

先生は「しげる」と水色の紙に書いていた。先生は男の子と間違えたのだ。だって「しげる」という名前は男の子のようだったから。

このように自分の名前を好きでなかった子が、やがて母親から、どうしてその名前をつけたのかの話を聞いた時、涙ながらに納得した。

これは実話である。やがて早稲田大学へ進み、社会人になり、このような絵本になるようになった。とても感動した。ぜひ手に取って一読ください。



 

2024年2月9日金曜日

小川未明の「自由」

 安曇野地方に春を告げる大雪が降った。25~30センチと、言ったところだろうか。春が近づくと、南の海岸を低気圧が通る。

大雪の時は、昼過ぎぐらいから降り始め、翌日一杯降り続くパターンが多い。二月四日の午後から降り始めた雪は五日の一杯降り続き、この大雪となった。


今年はスノータイヤは、はいてはいたが、そろそろ新しいタイヤにする時期に来ていたから、少し不安があったので、五日は車が雪でおおわれた状態で、使用を見合わせた。

小川未明の作品に「自由」というのがある。                                                  斑鳩(イカルガ)いう鳩によく似た黄色の嘴をした鳥が、狭い巣籠の中で身動きが出来ない状態で閉じ込められいた。それを見て、可哀そうに思った主人公は、少し高かったが鳥屋さんで、買い求めて、逃がしてやる。

ところが尾羽を切られているため、自由に飛べない。しかし、自由を求めて夕闇の中へ、飛んでいく悲しい、しかし、心温まる作品。

鳥の羽を切り、狭い鳥かごに入れられた、自由を奪われた鳥。「自由」とは、何かを誰にも分かる形で書いている作品であり、人間の持つ残酷さの罪を読む者に訴えている。






しげちぁん

慈(しげる)という名前を、女の子がつけてもらった。でもこの名前は男の子の名前の様で好きになれなかった。小学校に入学した日に、男の子の名前の子は、水色の紙に、女の子の名前の子はピンクの紙に名前が書いてあり、そこに座るようになっていた。 先生は「しげる」と水色の紙に書いていた。先生は...