2021年6月13日日曜日

夏休みを前に すべての子どもたちに

                  


先週は夏日の晴天が続き、涼しい午前中にやるべきことを済ませ、気温の上がる昼過ぎには中房川へ出かけ、ロッキーと短時間だが下流へ泳ぎ下る一時をほぼ毎日楽しんだ。

中房川の高い土手に上ると、そこから安曇野の日赤病院や子ども病院の建物の上部が、わずかながら見える。そのつどふっと思い出すのが、こうした病院施設で、一日を過ごす人々のこと、特に子どもたちのことである。

                 



ここに紹介するのは、様々な病気のため、幼稚園や小学校などへも行けず、健康を奪われた実在の小学校低学年の女の子を主人公と した絵本です。

「札幌に暮らす小学3年生の主人公は、生まれたときから脳神経の病気で入退院を繰り返している。入院するとしばらくベッドの上での生活となる。お母さんは一緒にいてくれるが、放射線を使った治療のときは、ガラスを隔てて別々になる。家ではお兄ちゃんが鍵っ子になる。申し訳ない気持ちだ。どうして自分だけが病気なんだろう・・・。そんなある日、海音ちゃんは、病室で大発見をする。わたしはひとりぼっちじゃなかった! 実在の小学3年生が書いた 「子どもノンフィクション文学賞」(北九州市主催)の大賞受賞作品が絵本に」。

ベットの上で日々を送る子どもたちにも、そしてもうすぐ来る夏休みを楽しみに、今日もランドセル背負って自由に学校へ通学する健康な子どもたちにもお薦めの一冊です。

健康で、元気に今日を生きられることは、決して当たり前のことでないんだなあ。あらためて、目覚めさせてくれる感動の一冊です。

                   



しげちぁん

慈(しげる)という名前を、女の子がつけてもらった。でもこの名前は男の子の名前の様で好きになれなかった。小学校に入学した日に、男の子の名前の子は、水色の紙に、女の子の名前の子はピンクの紙に名前が書いてあり、そこに座るようになっていた。 先生は「しげる」と水色の紙に書いていた。先生は...