2016年1月22日金曜日

みんなちがって みんないい

厳しく冷え込んだ朝である。ベランダに出していた犬用の水バケツは、底まで全部凍ってしまい、二頭の犬が表面の氷をなめていた。そして、雪の積もった我が家の庭に今朝はシジュウカラが姿を見せた。


風はなく青空が広がり、太陽光がキラキラと真っ白な雪に反射している。空気はキーンと冷たく張りつめている。そんな庭を眺めていて心に浮かんだ詩がある。金子みすずさんの「みんなちがって、みんないい」の言葉が響く詩である。


「私と小鳥と鈴と」    金子みすず


私が両手をひろげても、
お空はちっとも飛べないが、
飛べる小鳥は私のように、
地べたを速く走れない。


私がからだをゆすっても、
きれいな音は出ないけど、
あの鳴る鈴は私のように、
たくさんな唄は知らないよ。


鈴と、小鳥と、それから私、
みんなちがって、
みんないい。

しげちぁん

慈(しげる)という名前を、女の子がつけてもらった。でもこの名前は男の子の名前の様で好きになれなかった。小学校に入学した日に、男の子の名前の子は、水色の紙に、女の子の名前の子はピンクの紙に名前が書いてあり、そこに座るようになっていた。 先生は「しげる」と水色の紙に書いていた。先生は...