2018年9月19日水曜日

加古里子著「たいふう」

ここに紹介するのは、まだ我が子たち五人が幼かった頃に出会った絵本「たいふう」である。
台風の夜に家族が布団を並べて両親の間に子どもたちを寝かせ、不安な夜を過ごす絵がいい。父親の枕元には懐中電灯や非常持ち出し用のナップサックも描かれている。
この前に紹介した「森のおくから」の絵本同様に、大自然の猛威を前に、家族が心を一つにして不安と闘う姿に私は心惹かれる。
現代の物質文明の中、すべてに満ち足りていても心がバラバラな家族や人間社会よりも、こうした人間を超えた大いなる力を前にした人間の姿に、これこそが、大自然を超えて、その背後に確かに存在する「わたしはいる」と言われる聖書の神が求めておられる姿を見る思いがする。


今もこの絵本は、だいぶ古くなり色褪せたりしているが、この絵本を開くたびに、私はこの家族が布団を並べて寝るページに、懐かしさを感じ感動するのです。

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