やや暑かった一日の終わり、暮れて行く窓の外にまだきれいに咲いている花壇の色鮮やかな花々を見ていた。この春先に庭に来る蝶たちのことを思って植えた。
少し奥の方に目をやると、紫の小さな花をいっぱいつけたファーブも目に入った。昨年の11月頃だったろうか、庭の草刈りをしていて、このファーブをみんな刈ってしまった。その時小さな蜂が低く逃げていく姿に、ぼくは「しまった!」と思った。
庭には、その花しかなく、「逃げて行ったあの蜂は明日から他の場所で蜜を探さなくてはならないんだなー」と思った時、ぼくの心は後悔で悲しくなった。
それで、今年は何回かの草刈りでは、このハーブを決して刈らないで残しておいた、だいぶ増えて、良い香りを放っている。小さな蜂も時々姿を見せる。
このハーブは11月中旬頃まで小さな青紫の花をつけて、寒さにも強いようだ。そんなことを思っていた。
そして手元のスマホを手に取り、ヤフーの今日のニュース項目をザーっとスライドしながら見て行った。ふと目に留まったのが、ツイートに投稿した台湾の女性のものだった。以下に全文と写真を載せておきます。
≪大学生向け匿名掲示板「Dcard」に投稿された内容だ。ある女性がバスでアルバイトに向かっていた時だった。
家庭のことで落ち込んでいた女性は、音楽を聴きながら思わず泣いてしまったそうだ。他の乗客に変な目で見られていたのではないかと心配したが、バスを降りる際、見知らぬ男性からメモを渡されたという。
しかし泣き顔を見られないように急いで降りたため、相手の顔はよく見ず、軽く笑みを返しただけだった。
女性が仕事を始める前にメモを開いてみると、そこには励ましの言葉が書かれていた。
「私もよくバスで泣くことがあります。君が泣いているのを見て心が痛くなった。どんなことがあったとしても、きっと良くなるから! 傷ついてもいい。でも、その後は楽しく過ごそう。あなたに幸せが訪れますように」
これだけでも十分心温まるメッセージだが、女性はメモを裏返して、また泣きたくなってしまったという。それは心療内科の領収書で、男性の名前や年齢、処方された薬が記載されていた。処方されたのが睡眠薬や抗うつ剤だったことに感じ入った女性は、投稿の最後に「あなたもとても悲しんだことがあったのでしょう。傷ついてもいい。でもその後は楽しく過ごしましょう。ありがとう」と、メモをくれた見知らぬ男性へのメッセージを綴った。
心に傷を負う者同士の励まし合いに約29,000人のユーザーが感動。「ほっこりする」「いい人だ。頑張れ」「私もここからあなたの生活がどんどん良くなることを祈ってます」などのコメントが寄せられた。≫
このニュースにぼくも感動です。明日からの生活の力になります。そして寒さに向かうこれからの季節、小さな蜂さんたちも頑張ろう。ぼくも頑張る。
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