関田寛雄先生(青山学院大学名誉教授)から絵本が贈られて来た。それが、表題の本である。
山谷はJR南千十から吉野通りにかけて、高度成長期の使い捨てと言われた肉体労働者が集まり暮らしていた街。そこに菊池譲牧師が「まりや食堂」を開いて大型犬の「甲斐」を飼った。甲斐は山谷のおじさんたちにも愛され生き、そして死んだ。9年の生涯の実話である。
この絵本は関田寛雄先生(青山大名誉教授)が年の暮れに贈ってくれた。特に見開きいっぱいに天国に向かう犬のページがいい。山谷で、こうした犬が共に生き、人々に感動を与えた。著者の牧師はぼくより、3つ年上の方である。この本をわざわざ贈って下さった関田先生は現在92歳。今なお、伝道を続けておられる。河川敷に捨てられていた子犬たちと共にいきた老人と犬の話も忘れられない。それは関田先生が伝道を始められた川崎の河川敷でのことだった。そこでも、犬五頭と暮らす一人の老人の事を思い出したのだ。
ぼくが愛犬家だと知っている先生からの今年一番のプレゼントだった。
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